引越し奮闘記

 

そんなに広くはない上にもともと物が多く、ヨギボーや大きいパンダを模したスツールなども置いてある部屋の荷造りがこんなに大変だなんて思わなかった。

生活スペースが完全になくなっている。しょうがないからベッドの上に布団をまとめた巨大セットを避難させているが、寝る前にはこれを一度下ろさないといけない。これがかなり重い。腰をやりそう。怖い。

さっき箱をあれこれやっていたら飲みかけの麦茶のコップをひっくり返してしまい、本当に悲しくなった。あちこちが麦茶くさい。出してあったポーチにもビッショリかかった。麦茶ってシミになるんでしたっけ?とりあえず洗うか、、、

というか洗濯っていつまでやればいいんだ?お皿も梱包したいが、使うものもあるのでなかなかできていない。とりあえず紙皿と紙コップを買ってみた。もうまとめ始めようとは思っている。

なんだかんだで引越しまであと今日を入れて3日。今日ももう夜で、死につつあるので実質2日。ヤバいか?明日の夜は外食なのでヤバいかもしれない。

 

金曜は今の職場での最後の出勤で、最後の一言を求められた時にやっとここを去ることを実感した。でも実感はその時だけで、昨日も高校の部活の人たちに送別会を開いてもらったけれどやっぱりどうしても自分の送別会って感じではない。

「自分がいない飲み会が開かれてた時に実感するんじゃない?」と昨日のメンバーから言われた。そうかもしれない。きっとその時めちゃくちゃ寂しく感じるんだろうな、こればっかりはしょうがない。

昨日のメンバーのうちの一人に、実はすでに転勤をしていて、新幹線で関東まで来て参加をしてくれた人がいる。彼のフットワークの軽さは目を見張る物がある。クラスメイトでもあり部活仲間でもある彼とは基本的に仲が良く、属しているグループはほぼ同じなのだが、普通に毎回当たり前のようにいる。転勤してもなお。彼曰く、友人と会うためにお金を稼いでいて、それに対して惜しむことはないんだそうだ。かっけーかよ。私は彼ほどのフットワークの軽さはない、というか彼よりも果てしなく遠い場所なので実質不可能ではある。

しょうがない、諦めよう。この先数年は。

帰ってきた時と、向こうに遊びにきてくれた時だけ近況を聞くことにしよう。

 

私は私で、向こうで人生を作っていかなければならない。完全に未来は見えないけれど、人生何があるかわかりませんし、、、が最近の口癖だ。マジでわからない。怖くて不安だ、というのはこれまでのブログ内で何回も書いた。こんなに未来がわからないのは久しぶりだ。

 

明日の外食で、怒涛の友人再会ウィークは最終日を迎える。と思っていたら、どうやら空港の近くに住んでいる友人が、出発の日に見送りに来てくれるらしい。ありがたい。泣いてしまうかもしれない。とかいって彼女とは数週間後に夏フェスで再会できるのだが。

 

この町で過ごすのも、この部屋で生活するのも、泣いても笑ってもあと2日。

箱だらけの暑い部屋。きっとこの2日でもっと箱が増える部屋。どうやって生活したらいいんだ?という一抹の不安を感じている。

冷蔵庫の中もだいぶ空になってきた。お米は食べきれそうにないので、向こうに持っていく。

あと2日。あと2日。

箱に囲まれたヨギボーの上でボンヤリしながら、あと2日、、と呟く。

あとはキッチンと洗面所の荷物をやっつけなければならない。ここが多分一番めんどくさい。

今日お風呂から出たら、少しだけ着手しよう。

無事に引っ越しを終えられたら、空の部屋で写真を撮ろう。

明日はちゃんと、午前中に起きて、ちゃんとやろう。

 

きっとそうやって、明日も終わっていく。

私は無事に、引越しの朝を迎えられるのだろうか。