太る馬と私

 

10月半ば、さすがに気温が低くなってきた。朝と夜は長袖じゃないと、なんなら一枚羽織るものがないと過ごせなくなった。

ある日の夜、やたら寒くて慌てて掛け布団を冬用にした。去年も同じようなことをした気がする。その時にならないと寒さが実感できないの、いい加減なんとかならないかしらね、、、

という感じに、今年も秋が来ました。

例年ハッ!と気がついた時には冬になっていたり、秋ってかなり早いスピードで消え失せていく。秋の日はつるべ落としなんて言うけれど、秋自体の間違いではないだろうか。

なんてことを思っていたのだが、今年はなんとなく秋を実感できている気がする。

栗やらさつま芋やらを、先輩や仕事先で頂きまくったおかげだ。すごく頂いた。家計大助かりだ。

しかし、栗やさつま芋を恥ずかしながら調理したことがなく、色々と手探りしながら片付けていった。

栗は鬼皮を剥ぐ時に、どうしても渋皮を片付けてしまった。それゆえ渋皮煮にチャレンジすることが許されず、毎回栗ご飯を炊くことになった。いや甘露煮とか作ればよかったのもわかるけれど、、、一番栗の味を楽しめるっていうから、、、ちなみに全て包丁で行ったのだがかなり骨が折れたので、来年もこれくらい栗チャンスがあるならば栗専用のハサミの購入を検討したい。

さつま芋はさてどうしようか、、、と考えた時に、ちょうど玉ねぎを冷凍用にスライスしていた。タイミングよく冷蔵庫に牛乳があったので(私の家は牛乳が常にストックされていない)、この玉ねぎを少し使ってポタージュを作ることにした。去年の冬のボーナスで買ったハンドブレンダーをブイブイいわせながら、結構あっという間にできてしまった。一口食べてみる。最近Eテレで放送されていた『ブリティッシュ・ベイクオフ シーズン2』をかなり気に入って観ていた私の頭の中で、審査員のポールとメアリーが「さつま芋の風味が生かされていない!玉ねぎの入れすぎだ。それにさつま芋をポタージュにするなら丁寧に漉さないといけない。繊維が舌に残ってる」「これは甘すぎるわ。砂糖をもっと減らすべきね」などと、あの吹き替えの声で辛口審査を繰り広げている。わかる、その通りです、、、それでもまぁ美味しいのでいいことにする。

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栗ご飯とさつま芋のポタージュ。ポタージュだったのでパンとか食べればよかった。そしてとにかく映えはしない。

 

ポタージュを作っている間に、もっとさつま芋をもらってほしいと先輩からの連絡、翌日に3本立派なのを頂いた。一つはレシピ検索をしたら出てきて、簡単そうだった鬼まんじゅう

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蒸し器が炊飯器についてきたものを使ったのでめちゃくちゃ小さく、3個ずつしか蒸せなかった。その上配分を間違えたので第2陣はすごく大きくしてしまった。鬼まんじゅうの鬼ってサイズの話でしたっけ。これはさつま芋をくれた先輩と、仲良くしてくれる後輩などにもお裾分けした。ちなみにこれも、分量を守ったのに甘めだった。

2本目はさつま芋ご飯にしておにぎりに。2つほど握ってお昼に持って行った。一本まるまる刻んで炊こうと思ったら、かなり立派なお芋だったために半分の量で事足りてしまい、迷った挙句そのもう半分で夜な夜なポタージュを作ってしまった。今回は砂糖と玉ねぎを少なめに、、できたものを一口。ポールとメアリーが口々に「さつま芋をまた漉さなかったのか!何度言えばわかるんだ」「これじゃポタージュというよりペーストね。水分が少なすぎるわ。味は前回より良いみたいだけど」と脳内で批評する。つぶしたさつま芋を漉すのはしんどいのでやりたくなかったんです。ちなみに『ブリティッシュ・ベイクオフ シーズン2』は先週、Eテレで最終回を迎えてしまったので寂しい。アマプラで過去のをとりあえず観ようかな、、、、さっきから何を言ってるのかさっぱりわからないと思うけど、とりあえず、『ブリティッシュ・ベイクオフ』はオススメです。姉には「テレビチャンピオン イギリスパティシエ対決ようなもの」と説明したら納得してました。まぁアマチュア対決なんですが。

最後の一本は先日平野レミがテレビで作っていた鶏肉とさつま芋の煮物を作った。さっきまで作っていた。彩りのさやいんげんを入れなかったら、完膚なきまでに映えないものができたので写真はありません。味は美味しかった。

 

いや〜今年の秋は完璧に食べ尽くしたな、冬どんとこいだわ、と思っていたけれど、さっきハッとした。

まだ巨峰食べてないわ。

この土地の冬は寒いと日々脅され、さらに今年の冬は例年より寒いらしいともっと脅されてビビっているが、巨峰を食べて、冬を迎える支度をしていきたい。