社会人になって一年が経ったくらいの頃、千葉のサークルの先輩の家に遊びにいくことがあった。その際仲のいい同期の女友達も来たのだが「カレー作ってきました!」と大きなタッパーをカバンからとりだしたのでビックリした。大学生くらいのころからスパイスカレーにハマっていた彼女は、カレーのお店に詳しい上に自分で定期的に作っていた。それを持って来てくれたのだ。それまでスパイスカレーにピンと来たことがなく、なんかオシャレな味だな〜〜といううっすい感想くらいしかなかったけれど、単純にカレー好きの彼女がカレーをわざわざ作ってきてくれたのが嬉しかった。
お皿がないので紙皿で、少しのご飯をよそってみんなで食べた。骨付きの鶏肉がほろほろで、砕かれたナッツの歯応えが心地よくて、味もドンピシャだった。お世辞抜きに今まで食べたスパイスカレーの中で一番美味しかったし、お店出せるレベルやん、、、と感動した。聞けば、鶏肉を前日から煮込んでいてくれたそう。すごい。私何か手土産持っていったんだっけ。本当に記憶にないけど、私のお土産があったとしても印象が全くなくなるくらい美味しかったのだ。
先日私の新居に遊びに来る話になり、カレーを一緒に作ろう!ということになった。それが今日。スパイスカレー作り初挑戦である。家にあるスパイスといえばニンニクとシナモンくらいしかないので、必要なスパイスは彼女に持ってきてもらう。そもそもどれがどういう効果(?)なのかすらわからないので、持ってきたものを一つ一つ説明してくれた。玉ネギを半分ずつみじん切りにしたのだが、彼女が見たことのない切り方をしていて、真似してみるとスムーズに切ることができて驚いた。この切り方だと繊維がより切れるんだそう。はぇ〜〜今度から真似しよう。家族以外の人と料理をすると得られる知識、醍醐味って感じ。
トマトも切り、炒めていく。スパイスのパウダーを入れた瞬間に一気にカレーの匂いになった。カレーの香りはスパイスの香りなのだと改めて気付かされる。一人でも作れるようにスマホのメモをとりながら作っていたのだけど、「これがないなら、ないでもオッケー」「これを入れると濃厚になる」「具は色々なんでもいい」「これで代用するなら水を入れてね」など使うもの、入れるものの自由度が高く、様々なパターンがありそう。スパイスも好みに合わせて量を調整したり、お肉を事前に味付けして仕込んだり、色々な分岐がありそうだった。入れた鶏肉が大きめだったので、何分か煮込んで味を整えて完成。お気に入りのお皿によそったご飯にかける。
たまたま一昨日東北物産展で買ったいぶりがっことクリームチーズを挟んだものを箸休めとして、いざ実食!!
おいしい!!!おいしいです!!!
自分でこんなに本格的なカレーができるんやなぁ、なんだか料理上手になった気持ち。
箸休めもかなりちょうどよくて、一緒に作ったのも楽しかったしかなり満足度の高いランチとなった。
人とご飯作るのって楽しいねぇ、またこういう会やりたいな。ありがとうね。
絶対にまた作りたいので、とりあえずスパイスを買うところから始めねばですね。