決戦の日
私史上最高にビジュアルがいい日を待ち望んでいたけれど、なかなかそんな日は来ない。そんな矢先に「社員証の撮影、期限自体は年明けまでだけど忘れそうなので年内に提出せよ」と上司から連絡が入る。最近常に心に社員証の撮影のことが存在しているので忘れはしないだろうと思ったけれど、上司に言われたので仕方ない。年内か〜〜今アゴに大きめのニキビあるんだよなぁ、出勤は今週までだし、治るかなぁ、、、とボンヤリ考えていた。
昨日、ここ最近で一番髪型が落ち着いていた。いつもぴょこぴょこ跳ねている毛先が、なんかうまいこと内側に入っている。そのことに気づいたのは出勤後しばらくしてから。週末の忘年会ラッシュからの旅行、からのM-1鑑賞会と、風邪をひきそうなくらい過密なスケジュールで、疲労が全く取れていない重だるい身体で、顔にももちろん疲労の色が出ている。髪型がこんなに落ち着いてることってなかなかないけれど、さすがに、、、、いやでも、、、と鏡で顔を見る。アゴのニキビはまだ元気。疲れた顔な上に、今日のアイシャドウは紅っぽい色をつけていてなんとなく違うよな、これは。やめよう。
とまた再び髪が落ち着いている日が今週中に来ることを祈りながらの翌日。おや、昨日ほどではないけれど、今日もなんだか落ち着いている、、、?これは、今日限りかもしれないな。行くか、今日撮りに。お気に入りのアイシャドウをつけ、お気に入りのリップを持って職場へ。先輩に今日撮りに行こうと思うんですよねと話をすると、白い紙をレフ板のようにするよう勧められる。確かにいいかもしれない、ありがたく受け取って同じビルの撮影会場へ向かう。
途中、トイレに立ち寄ってお化粧を直す。お気に入りのリップを塗っている時、見覚えのあるスヌーピーのトートバッグが洗面台に置いてあるのに気がつく。これは、と思って少し待つと前の部署で一緒だった今でも仲のいい先輩が出てきた。後輩のダンスを観に行ったことなどを話しながら、身なりを整える。これから写真を撮りに行くんですけどビジュアルどうですか?と聞くと「かわいいよ」と返ってきたのでとりあえずウフフ!と返しておいた。向かうか、決戦の地へ、、、
受付で会社名と名前を伝え、ホワイトボードを渡される。社員番号と名前を書いて持つように言われ、せっかく持ってきたレフ板を持てないことに気づいてガッカリ。しゃあない、、と鏡の最終チェック。片方だけ髪を耳にかけておくか、、、とセッティングをして撮影用のイスへ。少し口角を上げて2枚撮影。仕上がりを見せてもらう。片方だけ髪をかけた側の輪郭が当たり前だがドカンと出ていて、なんだかとってもイケてない。これは、、、これは、、、、と少しどもっていると、様子を察したのかカメラマンさんが怪訝な顔をする。そういえばレフ板をくれた先輩が何回も撮り直してもらったって言ってたな、と思い出す。もう一回って、、、と様子を伺いながらながら聞くと快くOKだった。髪を耳から下ろして整え、もう一度椅子に座る。口角をあげ、撮影終了。見せてもらう。まぁさっきよりはいいけれど、、なんか、、今の社員証と表情あんまり変わらんな、、、まるで成長していない、、、、納得はいっていなかったが、次の人が撮影待ちをしていたので撤退。
どうしてこう、納得のいくものが撮れないのだろうか。こんなに気合を入れたのに不思議である。来年の春に恐らく新しい社員証が届くけれど、全然楽しみじゃない。うーーん、、、残念、、、、