初おさんぽ
元日、昼前からおせちと共に以前地方からの帰省のお土産で買ってきた日本酒たちが今になって出され、早い時間に家族みんないい気分になった。
あけましておめでとうございます。
家族みんなお酒が入ってしまったので、毎年恒例の初詣は徒歩で向かう。車だと大通りルートがテッパンだけど、徒歩なので小学生の頃の通学路を通ることに。もう20年ほど前の話なので、見覚えのある風景ではないけど所々に面影を見つけながら歩く。小学校の前を通って神社へ向かうのだけど、外からも見える部分でも当時と変わっているのがわかる。大きな池が今見ると小さくて、なんならもう池は干上がってただの岩場になっているし、木登りをしてドロケイでやり過ごした木は箒になっているし、飼育小屋の解放スペースも雑草が茂っている。時代が変わったんだねぇ。神社も子ども会で掃除とかしていたからよく通っていたけれど、当時と遊具が変わったりしている。よくみんなで上に乗ってバランスを取る遊びをしていた大きな岩に数年前から小さなしめ縄がかけられ、お賽銭が上に乗っているのを見て少し焦る。少し持ち上げて裏のダンゴムシとかを探していたのって、上に乗ったりしてたのって、実はかなり罰当たりだったんじゃないの、、、大丈夫、、、、?どうか祟りとかありませんようにと祈りつつ、二礼二拍手一礼をするのだった。
帰り、あまりにも運動不足を感じたので海まで散歩することにした。家からは結構離れているけれど、天気もいいしお散歩日和なので行っちゃおう。家族の誰からも賛同を得られなかったので一人で向かう。道が狭いので、広い道を選びながら歩くが、半分くらいの地点でだんだんトイレに行きたくなってきた。今日は元日。お店は尽くやっていない。ていうかこのルート、コンビニすらない。海に公衆トイレとかあったっけ、、、と思いながらトコトコ歩く。
ようやく海へ。やっぱりなんだかんだ気持ちいい。たくさん犬の散歩をしている人がいる。かわいいね。

少し陽が傾いてきた頃で、粘れば夕陽が見れるかな〜という時間帯。たぶん今来てる人は夕陽目当てなんだろうな。でもトイレ行きたいなぁしか考えられなくて、一通り写真を撮って引き返す。元日から私は何をやっているんだろう、、、行きとは違うルートで帰ってみて、途中でコンビニがあったら寄ってトイレを借りるか、、、と足早に歩いていると、海の近くに灯りのついたケーキ屋さんぽいお店があった。おや?開いてる?と様子を窺うと、中からお客さんが出てくる。開いてるみたい。ケーキ屋さんにしては大きい建物かも、、と近づくと、「ケーキセット1000円」と書かれた黒板が店頭に出ているのに気がつく。カフェだ!開いてるカフェだ!ありがたく入店。レトロで素敵な店内で、ウェイター姿の素敵なおばあさんが迎えてくれた。先に注文を聞かれたので、直感に従ってイチゴショートとアイスティーを注文。そしてトイレを借りる。本当に助かった、、、、元日からお店開けててくれてありがとう、、、ちょっと歩き疲れてもいたので、店内で少し過ごさせてもらうことにした。
店内はレトロながらもメゾネットのようになっていて、とても素敵な雰囲気。ネットの口コミを少し覗いてみると、どうやらフレンチのお店でもあるようで、ディナーコースもあるらしい。そして総じて口コミはいい。なるほど、、、窓際の席に座って店内を眺めながら運ばれてくるのを待っていると、ケーキのテイクアウトをしに来た家族連れの会話が聞こえてくる。「このお店は、パパが学生の頃からあるんだぞ〜!」え、そうなんだ。すご。老舗なのか。年月がレトロ感を生んで、素敵な雰囲気をより醸し出すようになったのかもしれない。運ばれてきたケーキもアイスティーもおいしい。いいお店、、、としみじみと思う。お店の奥からお客さん宛ての電話の、さっきのおばあさんの声が聞こえる。どうやらディナーの予約を体調不良のためキャンセルしたいという旨のようだ。流行ってるもんなぁ、インフル、、、と思っていると「体調不良はね、しょうがないので気にしないでくださいね、本当ごゆっくりお休みになって、お大事にしてくださいね」という声が聞こえる。
えっっっっ暖か。暖か。暖かい!!!!
すごい、そんな飲食業のキャンセル対応でそんな暖かい言葉がでるんだ、すごい、すごいお店だ、、、また来たいな、、、、新年一番最初に入ったお店、ここでよかった。2025年のお店運、いいかもしれない。元日から開いている時点で本当にありがたいよ。私の人間の尊厳は守られました。
お店を出た頃にはいい時間になっていて、これは今ならいい感じかもしれないなと思って海に引き返す。歩道橋を渡っているとき、立派な体躯の柴犬が階段を上ってきて思わず目を奪われる。あんなにガッチリした柴犬いるんだ、、、と思いつつ、海が見える前から光がだいぶ紅いのに気づいて足取りが早くなる。

最高〜〜〜〜!凧揚げをしている家族も多くてかなり良かった。一通り写真を撮る。いい初夕陽。来た甲斐あった〜!満足して、10分ほどで帰路に着く。行きに上った歩道橋を通ると、下りの階段に差し掛かるところで見覚えのある柴犬の姿が。さっきのガタイのいい柴犬だ。帰りたくないとゴネている。さっき歩道橋上ってたのに。私が海見て写真を撮って帰るまでずっと、歩道橋の上でゴネていたんだなぁと思って微笑ましい気持ち。飼い主さんの「もうみんなに抜かされちゃったよぉ〜〜〜」という悲痛な声を聞きつつ、私も彼(もしくは彼女)を抜かして階段を軽快に降り、お家へ向かうのだった。
スマホには私の長い散歩を心配した家族からLINEが届いていた。