古巣というには短すぎて

 

一週間ほど、前の部署の応援にいった。初めての出張だ。前の部署を離れてから、ちょうど四ヶ月経っていた。少し緊張しながら職場に出向いたものの、「昨日まで普通にいたみたいだね」と言われるほどお互いに変化を感じなかった。髪を切るとか染めるとか、もう少し変化というエンターテインメント性を携えていけばよかったな、、、と思う。色々な人に挨拶をしつつも、話す内容は転勤先の話よりも、最近配信されたポケモンの話やBUMPのライブの話とかの方が多かった気がする。まだそこまで再会の雰囲気が出せるほどの転勤期間ではないようだ。少し焼けた?と言われたのは完全に自転車通勤のせいだった。クゥ。

とはいえ離れていた期間、全く別の業務を怒涛のように覚えて働いていたので、忘れていることもかなり多かった。まぁなんとかなりはしたけれど、去年教育係を担当していた後輩がとても頼もしくなっていて感慨深くもあった。噂に聞いていた通り、かなり頑張っているのが感じられた。無理しすぎる節もあるので、適度に力を抜いてほしくもあるけれど、、、きっと前の部署での私なんてすぐ追い抜かれるんだろうなぁ。その分私は今の場所での仕事を頑張らないといけないんだけど。

さらに嬉しいこともあった。大好きな先輩がお母さんになるそうだ。報告を聞いた時、嬉しすぎてなんて言ったか覚えていない。そんなに喜んでくれて嬉しいよ、と言われた記憶はある。話を聞いてからみると、たしかに少しお腹が大きくなっていた。私が転勤してから発覚したそうで、直接伝えたかったんだそうだ。とても優しくて面白い先輩なので、いいお母さんになるんだろうなぁ、、と思う。無事に生まれてくることをただただ祈るのみだ。他にもお子さんが生まれた男の先輩もいて、四ヶ月で人生って結構動くんだなぁと少し驚いた。大人の四ヶ月、かなり大きい。

出張中、ずっとこっちにいたような感覚に陥ったりもしたけれど、頭の隅で「今頃あっちでは、、、」と考えてしまうことも確かにあって、不思議な気持ちだった。こっちの私とあっちの私、二人いるみたい。やっぱりどこか切り離して考えてしまっているようだ。変なの。

また、ずっと外食だったのでどうせなら、、、と毎晩誰かしら友人に付き合ってもらっていた。来てくれた人たちありがとう。高校のクラス会が期間中予定されていたのだけど、その日だけドンピシャで勤務終わりが遅い日だった。半ば諦めつつも終わった時間に連絡をとると、まだやっているとのことで。言われたお店に行ってみると、想像以上に人が残ってくれていた。普通にかなり嬉しかった。ありがとう、、、、

結構長い出張だと思っていたが、始まってみるとあっという間に終わった。電車と飛行機を乗り継いで帰宅。帰る前は帰りたくないなぁと思っていても、家に入った瞬間に帰ってきた感が湧いたことに少しホッとした。とはいえ、外食が続いたので食生活が大いに乱れ、なんとなく身体のバランスが崩れたような気がする。出張のマイナスポイントってこういうところなんだなぁ。身体を整えたいなぁと思いつつも、その後ずーっとゲーム画面の中の野原を駆け回っているので、実質パルデア出張に行っているようなものかもしれない。新作ポケモン、楽しいね、、、、