一日の計

 

「朝ごはんを食べました」というと「偉いなぁ」と返ってきた。

「きっとそのうち、朝ごはんより睡眠をとるようになるよ」

 

先輩にそう言われた半年後、見事にそうなった自分がいた。

 

実家にいた頃は私よりも早く父が起きていることが大半で、父の朝ごはん用にいつも味噌汁とご飯は用意されていた。

我が家では朝起きると鮭が焼かれていてそのまま出される、、といった朝ごはんのスタイルではなく、完全にセルフ方式のものだった。

とはいえ私は食べるのが遅いので、鮭とか出される家庭じゃなくてよかった、といつもご飯に味噌汁をかけたものをかきこんでいた。

朝ごはんを抜くと母に怒られたので、その辺は一応形だけでも食べていた。

 

一人暮らしが始まって最初の頃、フルーツを朝ごはんにするのに憧れていたのもあって、スーパーで朝ごはん用のフルーツを買うぞ!と意気込んでは、値段の高さにすごすごと帰ってくる、、、というのを繰り返していた。大抵買えるのは安売りのバナナか、頑張ってもパックで売っているキウイ。

そういった毎回同じようなフルーツを丸齧りして朝ごはんとしていた。キウイって皮ごと食べた方が栄養あるんだって。

 

しかし、何ヶ月か経った頃。

朝出る時間、顔を洗う時間、服を着替えてメイクをする時間、そういった諸々の時間を1回目のアラームが鳴った時に瞬時に考え、何分まで寝られるか、、と再びアラームを設定する私がいる。

朝ごはんを食べる想定で寝る前にアラームをセットしたにも関わらずだ。

冷蔵庫には、朝ごはん用のヨーグルトやジャム、昨日のスープの残りなども待ち構えているのに。そういう時のスープは夜ご飯のお供に回される。ヨーグルトに至っては毎回期限がギリギリになるまで朝への期待を込めてしまわれている。

 

少し前から、SNSで丁寧な暮らし的なアカウントを見るのが結構好きだ。自分が彼女たちを真似できる人間ではないけれど、なんだかんだフォローしている数は現在進行形で増えている。

その人の好きなものしかない部屋、こだわり抜かれた食器や家具、物の少ない棚、、、

そういうツイートをふーん、と思いながら顔を上げると、書類やクリアファイルや雑誌に溢れた我が家のカラーボックスが目に入る。なんで私はこんなに物が多いんだ?あとカラーボックスに甘んじるのはよくなかったかもしれないな、、、と部屋作りに対して反省してしまう。とはいえそこまで部屋が広くないので、収納力を第一優先してしまうのだけれど。

 

そしてこれは統計上ほぼ確実な話なのだが、あのようなアカウントの人たちは朝ごはんを大切にしている。

おしゃれなプレートの上に、なんか美味しそうなものを挟んだオープンサンド、コロコロとした野菜のサラダ、フルーツ、、、

そういうなんかもうすでに真似できないご飯を写真に撮ってSNSにあげている。

この間見つけたアカウントの人が朝活をしているツイートをしていて、時間を見ると3:50とかだった。

いやいやいやいやもうそれは、私にとっては早朝ではなく深夜なのよ。4時前て。人間か?

 

そもそも私は夜更かしが大好きな人種だ。深夜に家族が寝静まったリビングでお笑い番組を観ているときに、ふと、今めちゃくちゃ幸せだなぁ、、と思ったことを鮮明に覚えている(最近の深夜ってAbemaとかFODとかのつまみ食い番組多くない?前の方がお笑い番組やってた気がする)。

その上職務的に勤務時間がかなり不規則だ。2時3時とかにタクシー帰宅をすることさえある。だから、そんな極端な朝活はほぼ不可能なのだ。わかっている。

 

ただ、さすがに。

朝ごはんを抜くのは多分あまりよろしくないことなので。

 

今年の目標の一つに「朝ごはんを食べる」を入れました。

もうすでに2022年が始まってひと月くらい経ちますが、1/3くらいしか達成できていません。

1年の中の日勤帯の7割くらい、朝ごはんを食べられたら達成としたいと思います。

 

ちなみに明日は、りんごが控えています。

朝食べられなかったら夜のデザートになります。