物欲の更新

 

社会人になってからの買い物は、学生の頃とは格段に楽しさが違う気がする。使える金額が上がった分、選択肢が増えたからだ。一人暮らしなので家計は自分でやりくりしなくてはいけないけれど、色々と買い物をしていると「このために稼いでんだよ!!!」という明るく晴れやかな気持ちになれる。ネットショッピングもいいけど、実店舗をめぐる方が好き。店をあちこち覗いて歩く疲労感すら、とてつもない開放感に繋がっていく気がする。今住んでいる場所だとなかなか好みの店がなくてショッピングの機会に恵まれない分、お店で買い物できるタイミングになるとバーーンと色々と発散できる。その分財布の紐は溶けていきますが。

学生ではどうしても使える金額に限りがあって、欲しいものから憧れとなって君臨する高額商品も数多くあった。なんで過去形かというと、必ずしもその全てが今も欲しいわけではなかったりするからだ。

以前Twitterで、価格帯とその商品の対象年齢が見合ってないブランドって結構多い気がする、といった内容を誰かがつぶやいていたのを見かけた。このつぶやきに、先ほどの過去形の理由が全て詰まっている。ある程度お金が出せるようになっても、なんとなく子どもっぽいかも?と感じたり、世代に合わないような気がしてくるものって思ってた以上にある。有名ブランドのリボンの長財布とか(これは未だに手を出せない金額ではあるが)もうなんとなく今の私では合わないな、、、と感じる。率直に言えばそんなに欲しくなくなった。かわいいなぁとは思うけど。結局それに尽きる。

実は学生の頃にすごくほしい憧れの指輪があった。何度か思い切って買うか?と思ったりしたのだけど、どうしても踏ん切りがつかなくて諦めた諭吉3〜4人分の指輪。そもそもがちょっとメルヘンなデザインで、でも石はちゃんと本物で18金を使ってるしきっとずっと使えると思う!と思ってたのですが、、、、頑張れば買えてしまうようになった今はそんなに欲しくなくなってしまった。自分でも意外だった。あんなに欲しかったのにね。

ふと立ち寄った手芸屋で、あの指輪に近いデザインの石と台座を見かけた。英世1人でお釣りが来る金額。あのデザインに諭吉トリオを払うモチベはなくなってしまったが、これくらいならまぁいいかな、と勢いで買って作ってみた。

 

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(本当は着画を貼りたかったけど、あまりに映えなくて断念。こういうピンクが似合わないのは知ってました、、、、、)

煌めきとかツヤとか、やっぱりどこか安っぽさはあって憧れてた指輪とは比べ物にならないと思うけど。まぁこれはこれでオモチャみたいで可愛いしいっか、と思った。実はヤットコを使い慣れていないがゆえに、石は下がちょっと空いてるけど。これもご愛嬌ということで!

 

そういう購入意欲が失せてしまったものもあるけれも、学生からずっとほしいものリストに入って抜けていないものもあって、それらは本当にほしいものなんだろうなぁと購入時期を検討したりしている。どうせしっかり金額を払うなら、ずっと使えるものがいいもんね。

と言いながら、本日社会人になってから初めてアウトレットに足を踏み入れてしまい、財布の紐は旅立っていきました。ねぇ私の財布の紐、いまどこにいますか?