アンドロメダ色の青春

この間の友人とのドライブで流れてきた、藤井風の『青春病』という歌のサビに″青春はどどめ色″ というフレーズがあった。どどめ色って何色?となって、調べると

どどめ色(ドドメ色、土留色)とは、その名前は知られているが正確な定義のない色。方言では桑の実、また青ざめた唇の色や、打撲などによる青アザの表現に用いられ、赤紫から青紫、黒紫を指す。(Weblio辞書より)

とあった。あんまりピンとこなかったのだが、先日仕事中に強打した膝のあまりにも鮮やかな青紫色を見つめながら、これがどどめ色かぁ、、、と思った。すさまじく強打したので中心の辺りがたんこぶになってしまい、なかなか治らず未だに痛みを感じるほどだ。学生の頃エスカレーターで滑って転んだことがあって、脛に広がった青アザをバイト先の友人に「アンドロメダみたいじゃない?!」と言って見せたら「そんなキレイなもんじゃない」って一蹴されたことを思い出す。アンドロメダの色がどどめ色なのかしら、、、、
とはいえ、青アザのような色として使われるのは関東の方言なようで、そもそもは正確な定義がない色だそうで。青春はどどめ色、、、
会社の他の部署に同じ高校の先輩がいて、たまたまゆっくり高校の話をする機会があった。おかしな伝統が数多くある学校なので、私たちが在学していた頃にあった伝統が彼の頃にもあったりなかったりしていて、私たちが入る前の形を思いがけず知ることができたりしてなかなか面白かった。ちょうど25年くらい上の先輩で、私たちの頃にはありえないような、時代を感じる青春の楽しみ方をしていたようだった。
彼らのような楽しみ方は私たちの頃にはないものだったけれど、私の高校時代の思い出は、人生史を広げたときに一際明るい色で書かれる3年間であることは確かだ。とはいえ彼も高校の話を楽しそうにしていて、それぞれ時代は違っても同じ学舎で楽しく青春を送っていたのだろうなぁと思った。
正確な定義がない、というのは人それぞれ思い浮かべる形が違う、ということなのかなと思う。青春はどどめ色。深い、、、、藤井風氏、さすがすぎる、、、、
大きな膝の青アザがだんだん広がりながら、中心から薄黄色になっていく。中心のたんこぶはまだ触ると痛いけど、アザの色はだんだん抜けていく。日々観察するのはちょっと面白い。もうミニスカートやショートパンツを履くような勇気はないので、布に守られた目立たないところで、アンドロメダのように色を変えながら治っていけばいい。