ぽかぽかと

 

温泉地に住んでいても、実際日常的に温泉に入ることはない。というのを私は神奈川の湯河原に住んでいた祖父母をみて常々思っており、現に今、温泉街に暮らして身をもって実感している。

先日、仕事で別の温泉地へ行く機会があった。山の方で昼と夜の気温差が激しく、どこか昭和の香りを感じるノスタルジックな温泉街だった。平日だったのだが、昼間から温泉セットのカゴを持った地元の人が行き交っており、話を聞くに毎日街の公衆浴場で入浴しているのだそう。温泉地に住んで実際に毎日温泉に浸かる世界線、全然あったわ。

そう思うと途端に自分が温泉を楽しんでいないことが勿体なく感じ、休日である本日、今現在、足湯に浸かりながらこれを書いています。だいぶ温まってきた。

 

忙しウィークが終わり、開放感でいっぱいのところにこの春の陽気である。完全に浮かれている。春が季節の中で一番好きだ。冬が一番好きではないので、その反動も大いにある。暖かくなっていくのにつれ、街がカラフルになっていくこの期間がとても好き。それに合わせて、久しぶりに髪を染めてみた。そこまで劇的な色ではないけれど、鏡に映る私を見るたびになんとなく嬉しくなる。この街で春を迎えるのは初めてなので、どこに桜が咲くのかもまだわかっていない。手軽に見にいけるところだといいなぁ。ここで思い出すのが去年みた線路沿いの並木道。一人暮らしをした街で見た桜は、結局あれが最後だったなと思うと少し切ない。きっと私のいないところで、たわわな桜色の枝を悠々と揺らすのだろう。

 

今日みたいな綺麗にスッキリと晴れた日は絶好の洗濯日和!と意気込んだが、結局外には干さなかった。ここ数年ずっと気づかないふりをして、認めていなければそうではなくいられると思って過ごしてきた。でも数日前から、さすがに違和感を症状と結びつけざるを得ない状況になった。

花粉症です。

目がヤバいです。

どうしたって目が痒くて、目薬を買おうかと悩んで結局買わなかったことを翌日後悔した。と言いつつもまだ買っていませんが。先週あたりからアパートの欄干にうっすら黄色のチョークの粉に似たものが溜まっているけれど、あれ、多分そうですよね、、、、近寄らんとこ、、、、あんなに可視化された花粉を初めて見たのですが、今年が多いのかこっちが多いのかその両方なのかわからない。今年の寒さについても同様のことを言っていたけれど、本当にそう。ただ、他県から来た人がこっちに来てから花粉をすごい感じてしんどいと言っていた。洗濯物を外干しするのはとても好きだが、室内でも目が痒いのはやってられないのでしばらくは部屋干しにしようと思う。こういう時に前の部屋にあった浴室乾燥が恋しいわね、、、

 

学生の頃は、春になって桜が咲くたびに毎年焦燥感を感じていた。今思えば、毎年春にひとつ上の学年に上がり、それに合わせて引退、受験や就活、卒業という終わりのイベントが近づいていたからで、そう考えると焦るのも無理はない気がする。加えて理想というのが高い人種なのでね。社会人になってから、終わりが見えないというのは時々しんどくなるけれど、そのおかげで春を焦ることなく迎えることができるようになった。高い理想との付き合い方も上手くなってきている気もする。

 

春は一瞬で、きっとすぐ暑くなって夏が来る。一瞬の今年の春も、思う存分味わって楽しみたいですね。

 

ここまで書いたところで、さすがに全身が熱くなっていた。足を見ると、ちょうどお湯に浸かったところまでがうっすら赤くなっている。そろそろ出ましょうね。今後温泉も積極的に利用していこ。せっかくだしね。