ハイビームを光らせて

 

運転を実際にするようになってだいぶ経つ。隣の街まで映画を観に行ったりできるようになって、完全に「運転を克服する」という去年のやりたいことリストは達成だった。自信はついてきており、駐車も一発で入りはしないものの、どっちにハンドルをきればいいかわからなくなることも少なくなった。いい調子である。行動範囲もだいぶ広がってきた。

というわけで、今年のやりたいことリストには「高速を克服する」という項目を入れた。手始めにETCカードを申請し、準備は万端。高速は教習所以来乗っておらず、なんなら教習所でもスピードに乗り切れなかった記憶がある。かなりの苦手意識。バイクの免許とりたいとか抜かしつつも、スピードを出すのが怖いと思ってしまっているうちはやめておいた方がいいかもしれない。車を運転している時も、よく後ろにピッタリ後続が続いてしまう。そんなに遅くなくない?!と思うのですが、、、、

 

そんな中、友人たちがわざわざ私の住むところまで遊びにきてくれた。そこそこな人数だったため、話し合いの結果車を2台出すことが決定。うち1台は私の愛車である。ドライバーが3人しかいないけれど大丈夫か、、、?と思っていた。特に私の運転が心許ない。隣の市の映画館が私の中で最長車移動だった上、これは言ったら怖がらせそうで内緒にしていたのだが、家族以外の人を乗せるのは初めてだったのでかなり不安だった。職場のおじさま方に必死でいいルートを聞き、仲のいい同期には「生きて帰れよ、、、」と言われて当日を迎えた。

 

そもそも、待ち合わせのターミナル駅まですら車で行ったことがなかった。大丈夫か、、、?と思いながら余裕を持って家を出ると、かなり余裕で着いてしまった。こんなことなら駐車場で忘れたのに気づいたスマホの充電コードを取りに戻っても余裕だったな、、、と思いつつ合流。感動の再会ってほど会わない期間が長いわけではなかった。そこからは2台体制で移動。大抵私の車の方が到着が遅かった。まぁ道を間違えて遠回りしたり、狭いところに入って戻れなくなって、出てきたお店のおじさんにバトンタッチして出してもらったりしてたし(本当にありがとうございました)、、、しょうがないよね!あと道中イノシシを見た。道路を渡ろうとして引き返していったからよかったけれど、あのまま渡られていたら急ブレーキやむなしだった。話には聞いていたけれど本当にイノシシが飛び出してくることあるんだ、、、、ていうかイノシシ自体初めて見ましたね。ちょっとヒヤッとした。

そんなこんなで日が暮れ、宿へ向かう時間になった。道中はほぼ道なりだったのだが完全に山道で、前も横も真っ暗。異世界を走っているようで普通に怖かった。ハイビームにするが、対向車が来るたびに解除して、またハイビーム、、としていると、手元が狂ってウィンカーを一瞬出したりするのを数回やった。後ろについていたもう1台の運転手に「急に一本道でウィンカーを出すからビックリした」と言われた。ちゃんと見られてた。はずかし。ていうか気づいたら後ろにめっちゃ車が続いている。やっぱりスピード遅いらしい。えーんでも暗くて怖いしカーブも多いんだよう、、、ということでそのままそこまでスピードをあげずに貫いてしまった。宿は隣の県だったのだけど、なんとかたどり着いた時に自分の運転で県を跨いだのか、、と思うとかなり達成感があった。スピードは遅めでしたが、、、、友人に運転を任せっきりにしてDJに徹することで罪滅ぼしをしていたのが懐かしい。やればできるじゃん、、、、、とニコニコしつつ、旅行ならではの宴会が始まるのだった。

 

と初日の運転の話でかなり書いてしまったので、来週に分けようと思います。分けるまでの話ではない気もするけれど、、、次回、恐怖の高速編!!ということにする。