香りと仲良く

 

香りものに疎い学生時代を送ってきた。母が結構あらゆる香りに対して、臭い!臭い!と言っていたのが大きい。中学生の頃、友人と思い切って行った原宿で買った香水が、生まれて初めての香水だった。ハートが瓶に描いてあって、たしか3000円くらいのものをお年玉で買った。その香りが案の定母がダメで、結局つけて出かけたことはない気がする。ほとんどインテリアとしてしか機能しなかった。

思春期がそんな感じだったため、あまりアロマとかに興味がない。別に嫌いではないけれど、香りつきのハンドクリームとかが売っていても、無香料を好んで選ぶ。親しんできたのは、せいぜいシーブリーズのせっけんの香りくらいまでだ。

とはいえ、SNSでココ・シャネルかなんかの香水をつけないと女じゃない的な名言を見かけた大学時代、その頃は常に変わりたい欲求が抑えきれていなかったため、デパコス売り場に駆け込んだ。瓶は使い切らないとわかっていたので、買ったのはJILL STUARTのロールオンタイプ。種類は忘れちゃった。大学3年とかの頃は、結構意欲的にそれをつけていた。それでも母に何か言われるんじゃないかと思っていたので、どこにどれだけつけるかの研究に明け暮れた。確かその頃は耳の後ろにつけていたような気がする。その頃教職の介護実習やらなんやらでつけるのを控え、そのまま使わなくなった。院に入った後、何も知らない仲のいい同期が「JILLの香水をつける女とは仲良くできないと思うな〜」と笑っていて、さすがに持ってるよとは言えず、それっきりなんとなくつけられなくなってしまった。彼女に罪はない。JILLの香水にも罪はない。

今の家に持ってきているのは、2種類。一つは、社会人一年目に友人とNOSE SHOPに行った時に妙に気に入ったbdk PARFUMSのBOUQUET DE HONGRIEというもの。ハンガリーの花束という意味。これは実家にいた時もつけていて、その頃には腰の後ろにワンプッシュするとよいと個人的な結論に至っており、母が後ろを通る時に「いい匂いがする」と言っていたので安心した。私もすごく気に入っていて、東京にいた時はよくつけていた。最近はあんまりつけていません。もう一つは舞妓夢コロンの金木犀。これはシンプルに金木犀の香りが好きで、あればいつでもかげるやろという理由。あんまりつけたことない。

とか諸々、なんだかんだ香水を持つようにはなったけど最近使ってないし、今使う機会もないし、、、と思いつつ日々を過ごしていた。

去年の誕生日ごろ、遊びに来た友人がアロマオイルをくれたり、別の香り好きの友人にアロマキャンドルをもらったりなんか香りに縁があった。

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(オシャレな人のインスタでよく見る、diptyqueのキャンドル。なかなかいい香りでうれし)

 

でもそんな人生を送ってきているので、キャンドルもオイルもどう使ったらいいのかわからず冬を終えようとしている。もらったのは秋なのに。なんとなくふと思って、ずっと可愛いけど使う生活をするかわからない、という理由で保留していたものを買った。

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パンダのアロマストーンだ。minneでkata.tiさんという工房のストアから購入した。minneでは黒とさくら色の2色展開だったが、どうやら都内の工房でワークショップもやっているらしくそこでは色も選べる様子。さくら色が可愛いなと思ったので私はこれでいい。かつてはパンダは絶対白黒!という思想も持っていたけれど、最近そこはゆるくなってきた気がする、、、

届いたその日の夜、早速友人からもらったアロマオイルの、ラベンダーをパンダの背中に垂らして寝てみた。ラベンダーってリラックス効果とかあったような気がしたし。

部屋を暗くして、目を閉じて息をする。吸った空気がほんのりラベンダーの香り。今までお香が炊かれた友人の部屋で寝たことはあるけど、アロマはなかったな。ちょっと新鮮な体験だった。吸うたびに入ってくるわけではなく、たまにいい匂いがする程度なのでなんとなく呼吸に意識がいく。以前お世話になってた教授が、ストレス緩和に呼吸は一番大事なのだと言っていたことを思い出す。アロマって、呼吸を大切にするのにもピッタリなのかもしれない。とはいえ、あまり意識しすぎると眠れなくなりそうだなぁと思いつつ、、、気づけば朝でした。

実際リラックスできたのかはわからないけど、ちょっといい感じの睡眠習慣になりそうで嬉しい。次はちゃんとキャンドルにも火をつけて、夜の時間を過ごしてみよう。まずは、チャッカマンを買いに行くところから、、、ですね、、、、