コロナと幹事

 

コロナが大流行して、今週さらに規制が強まった。

これは先週の話で、公開しようとする前になんだかアップしづらい雰囲気になってしまった。

けれど、せっかく書いたしこっそりあげようと思います。

 

 

いつの頃からだったか思い返せば中3の卒業式後の打ち上げから。

私はなんだかんだと幹事をやることが多い。

中3の時は私が学級委員だったのでしょうがなかった。そしたら案外簡単にできちゃったのでハードルが下がってしまった。

高1の時は静かに過ごしていたからそういった役割は引き受けなかったけれど、高2の後半ほどからあらゆる理由で幹事をやることになって、今に至る。

高校卒業後も幹事として会を開くことが多くなってしまった。

 

そんな訳で、先日22日高校のクラス同窓会を開いた。

こんなご時世に自粛しろとあらゆる方面から言われかねないし、実際直前までめちゃくちゃ迷ったけど、結局開催に至った。

今回のクラス会は、先生を交えた特別なものだったからだ。

 

高校2、3年時の担任の来年度の異動が決まっていた。

一校につき10年の任期、それが3月で満了する。

今まで母校に顔を出せば会えた先生が、いなくなる。一生会えなくなるわけではないし、県内の高校に異動するのだからそう遠くなるということもないけれど、なんとなく私の中でそれは重大なことのように感じた。

クラス替えのない2年間の担任なうえ、私の所属する部活の副顧問だったので何回も相談に乗ってくれた先生。

だから、なんとしてでも3月に先生を労いたかったし、門出を祝いたかった。

 

真面目な人だから、こんな時期に強行開催するのをよく思わないかなとか、参加してくれないかもなとか思いながら連絡をしてみると、是非参加したいという思いもよらない前向きな返答がきた。正直とても嬉しかった。

 

集まるのは先生とクラスメイト20人弱。

カンパで花束を渡すことになった。

予約した店の最寄りで花屋を探し、予算ギリギリで花束を作ってもらった。

出来上がったのは、イメージよりこじんまりとした可愛らしいものだった。

花って高いな、、、ハチクロの竹本くんも同じこと感じてたな、、、とか思ったりして。

私の教育実習終了時に担当クラスの子たちから、今の私の手の中にあるのより立派な花束をもらったけれど、一体あれはいくらしたんだろうとボンヤリ思った。

気持ちが伝わればいいのだけど、、、

 

早めに店に行って花束を預けて、周辺をぶらついた。予約した店の最寄りは高校時代よく通った駅だったけれど、色々大幅に改装したところが多くてもう知っている店はいくつかしかなかった。かいこかいこ。

 

時間前になり店に向かう途中、担任に会った。時間より15分ほど早く店に向かう感じは本当に先生らしい。

ほぼ全員集まったのは、開始予定時間ちょい後くらい。このクラスメイトの早く来る人、ギリギリに来る人、遅刻する人のメンツが高校の時から変わってなくてちょっと笑った。

 

これまで仰々しくクラス会について書いてきたけれど、正直頻繁に行われており、今年度は大きめのをすでに夏と年末に二回開催しているし、先月学年の同窓会もあった。それに個人的に会ってる人も多い。

つまりほとんどの人が久しぶりではない。

ただ一人だけ、本当に成人式ぶりくらいの男の子がいて、その子が来ることも今回の会のメインではあったけれど。

主賓の先生は卓の中央に座ってみんなとたくさん話していた。

用意周到な先生が2年の時の学級日誌を持ってきてくれたので、みんなで回し読みをした。

高校時代、私は学級日誌を書くのが大好きで、それはそれは時間をかけて書いていた。でも、数年越しに自分のページを見ると恥ずかしくてたまらない。16、17歳の私の渾身のページは、読み飛ばしてしまった。

 

飲んだり食べたり、先生に来れなかった人からのメッセージを見せたり、高校生の頃の話をしたり、今好きなアーティストの話をしたり、将来の話をしたりしているうちにあっという間に終了時間が近づいた。

そこで花束を先生に渡して、お疲れ様でしたとみんなで拍手をした。奥の卓にいたチャラめの人達も指笛とか拍手とかして加勢してくれた。ありがとうございます。

先生はビックリしたようだった。この時点で少し涙目だった。やったぜ。

集合写真を撮って、精算をして解散という流れになる前、先生がみんなの前で胸の内を話してくれた。

 

コロナの影響で、離任式もおそらくなくなるだろうということ。唐突に休校が決まって授業がなくなったので、あれが最後の授業だったんだなぁと後から実感するしかなかったこと。このまま10年勤めた学校を異動するのかと思っていたこと。

だから、今回こんな風に卒業して大人になった生徒たちに会えて嬉しかったと、声を震わせながら言ってくれた。

 

半ば私のエゴで強行突破してしまったけれど、こんな風に思ってくれるなら、やった意味があったなと心の底から思った。

 

この後続けて先生はありがたい話をしてくれたんだけど、それは私たちの心の中で留めておきます、、、

 

幹事を任されがちなキャラな私は、損な役回りだなぁと思ったりするけれど、こんな会が開けることもあるから正直幹事をやることを嫌いになれない。

さすがに学年規模の同窓会の幹事はなんだか大変なことになってしまったと思ったけど笑

まぁなんだかんだ幹事をやると会に必ず参加できるし、みんなからありがとうって言ってもらえることもある。

関東を離れるから次開催できるかわかんないよ〜〜とか言ってる私だけど、先生からもまた是非開催していただけたらと思いますとか言われちゃったし、なんだかんだ嫌いじゃないし、またやっちゃうんだろうなと思った。