お洒落のハードルを越えるには

 

古着屋で長くバイトしている友達がいる

幼稚園の頃に出会って、中学の頃仲良くなった

めちゃくちゃオシャレな友達だ

 

中学の頃、私は気に入った服の着回しばかりしていた

それを彼女から指摘されて、誕生日にボディラインにぴったりフィットする外人の女性がプリントされたTシャツをもらった

彼女がくれたんだからこれはきっとオシャレなんだろうなと思いつつも、あんまり着なかったような記憶がある

たしか母にピッタリしすぎで心配と言われたからだったんだと思う

ごめんよ

 

服飾系の専門を卒業した彼女は、私よりも早く社会人になった

アパレル系の会社に就職したが、配属されたのはコンサバ系のブランドだった

原宿っぽいファッションが好きな彼女はなんでうちがここなの!?と思っていたらしい

ただそのブランドは私が大学に入ってからよく着ていたブランドで、それを知った彼女は販促が終わった商品をくれたりした、マジでありがたかった

今でも着ている服があって、それを見つけると「まだ着てくれてるの!」と彼女は嬉しそうにする

 

彼女が古着屋でバイトを始めたのはその会社を辞めた後だったと思う

一度他の会社に就職したりもしたが、結局その古着屋に戻って働いている

いわく、とても居心地がいいそうだ

 

 

私の偏見かもしれないけれど、古着屋でバイトをしている人ってみんなオシャレなんだろうなと思う

彼女がそのバイト先で出会った恋人もなんかめっちゃオシャレだし、院生の時に出会った、やたらオシャレなコートを着たドイツ文学の男の子もそうだったらしい

 

私は古着屋の使い方がよくわからなくて、可愛いなって思ってもなかなか手を出せない

一度、下北の古着屋でノースリーブのシャツワンピを買ったが、サークル同期の男子にめっちゃエッチな服と言われてからなんとなく着れなくなった

 

私にとって古着屋はちょっとハードルが高い

でもきっと彼女と行ったら、楽しいんだろうなと思う

 

 

その根拠は、先日の彼女とのショッピングにある

地元の駅ビルの服屋さんをぶらぶらしたのだが、彼女は次々と服を手に取って「これ似合いそう」とか「これ好きそう」とか言いながら私に合わせてきたりした

「これはこれに合わせたら可愛い」「これすごい着回しきくと思う、これから春だし」「これ季節関係なく着られるよ!」

色んな服をニコニコと選びながら楽しそうに話す彼女を見て、こっちも楽しくなってしまい、買うつもりはなかったのに彼女の「すごいいい感じ」という言葉に後押しされてデニムのスカートを買ってしまった

ひょっとするとバイト先では敏腕店員なのでは、、、?と思うけれど、当の本人は「うち接客嫌いなんだよね〜〜」とケラケラ笑っていた

 

あまりにも買い物が楽しかったので、今度私のトータルコーディネートしてよと笑いながら言ったら、「何それ楽しそう!」と目を輝かせてくれた

 

そんな彼女に

「あなたのイメージ的に、白いシャツにスカーフ巻くのとか絶対似合うしいい感じだと思う」

と言われたので、たぶんそのうちスカーフに手を出すと思います、私はちょろいので