回せよ回せ

 

以前、セルフメンタルケアの講義を受けたことがある。ほかの外部の講師たちに比べて圧倒的に講義が上手だった講師が、大切なことは自分なりのストレス発散法を見つけることだ、と言っていたのをなぜかよく覚えている。

その時は、お金をかけない方法で考えてみましょうと言われたので、自分は何かなぁと考えた結果「BUMPの曲をシャッフルで流して1人イントロドンをしながら歩くこと」というのが一番私にとってストレス発散になると結論づけた。

自分なりの方法を見つける、というのは確かに大切なことだったかもしれない。自分にとって、これがストレス発散法になるんだと自覚すると、何かと疲れたりした時に考えることなくできるからだ。「ハ〜〜無理!!」となった時に「BUMPイントロドンするぞ!!」ってできる。まぁ思い立つ前にApple Musicを漁ることの方が多いけど。

ちなみに、よく聴くアルバムも偏っていたりするので答えられない曲も結構ある。知ってるけどタイトルが出ないこととか。そんな時も、なんだっけ〜ってなった後に画面をみて、そうそうこれこれ〜〜ってなるだけ。別に覚えようとするわけじゃない。完全に脳のメモリはオフ状態。

 

とはいえ、これはストレス発散の超初期段階なわけで、この方法では救えない根深いものもある。最近の沈んだ気持ちとかがそうだ。

 

そうなってしまうと、もうどうしようもない。

そうなった私には、もう、お金を使うしかない。

散財買い物祭りの幕開けだ。

 

高校生くらいの頃からそうだった。

あの頃は、何かストレスを感じることがあるとお気に入りのアクセサリーショップに駆け込んでネックレスを買ったり、ディズニーストアで好きなキャラのグッズを買ったりしていた。

大学ではネックレスよりもイヤリングをよく買っていた。本当は父が許さないピアスをずーっと開けたかったけれど、イヤリングを集めすぎて今更開けなくてもいいか、となったのはこの頃だ。今でもイヤリングがアクセサリーの中で一番好き。まだまだ数は増え続けている。無印良品のアクセサリースタンドは、今までの人生で買ってよかったランキングの上位に食い込むけれど、そろそろ枠が足りなくなってきている。

社会人になった今、アクセサリーだけではなくコスメやら服やらにも手を出し始め、一人暮らしを始めてからはインテリアやら料理用品やらも容易に買ってしまうようになった。さすがに床面積は限られているので、インテリアは自重するようになったが。

特にコスメはキリがない。どんどん新作が出る。怖い。情報がSNSに溢れている。どんどん欲しいものが増える。怖い。売り場に行くと結構店員さんに乗せられて想定より多く買わされる。すごい。怖い。今月結構買ってしまった。やばい。さすがにやばいので、後輩に「GW前までコスメは買いません」と誓った。ウケる。後輩もウケてた。「私、先輩が買ってたらちゃんと叱りますね!」と言ってくれた。心強い。基礎化粧品系は必需品なので誓約対象外にしてもらった。優しい。

 

その後輩は、私よりも結構年下なのにかなり倹約家だ。一人暮らしを始めて3、4ヶ月経っても掃除機を買うのを躊躇っていたし、店先で試着した服をあとでネットで安く買ったりするらしい。支払いは絶対電子決済。何故ならポイントが付くから。カードはもちろん還元率が高いあのパンダのカードだ。私はあのパンダは尻尾が黒いのでアンチだが。

私のストレス発散法はお金を使うことだけど、彼女のストレス発散法はお金を使わずにいることらしい。

さすがに彼女ほどのレベルに到達するのは、育ってきた環境的に不可能なのはわかっている。でも見習うべき点も多いよなぁと思う。

 

家計簿をつけ始めて3ヶ月。つけること自体は苦ではないが、ストレス発散としてお金を使うことに対して罪悪感というか、「今日こんなに使っちゃったよ、、」という後味の悪さが残ることがキツい。

いつまで続くかなぁ、、と思いながら、今日も最近の気候に合わせた服を買ってしまうのが私らしいっちゃ私らしい。

 

もういっそ開き直ってしまおう、そうしよう。