家からちょっと歩いたところに大きい公園がある
といっても半分以上が池で、その周りをぐるっと遊歩道があるような、そういう公園だ
この間友達が家に来ることになったとき、ちょっと散歩してその公園に行ってみようということになった
その際、公園近くにカフェとかないかな〜と調べてみたところ、いい感じのところがヒットしたのでURLを友達に送りつけた
すると「ここ今日やってなくない?」と言われて、サイトをよく見ると水曜、木曜、日曜営業と書いてある
その日は土曜日
しかもたまたま休みを取っていただけで、私の本来の所定休は月曜火曜
か、かすりもしない、、、、、、、、、
とはいえ気にはなるので、偵察しよ!と軽いノリで店の前まで行ってみた
外観は普通のお洒落な民家だけれど、小さな看板が立っていたのでここだ!とわかった
窓から少し様子が窺えたので、見ると瓶に詰められたジャムが売っている
いい感じだね!と話しながら去ろうとすると店のドアが開いて、上品さと親しみやすさが滲み出ているおばちゃん(親しみを込めてこう呼ばせていただきます)が「今日はお休みなのよ〜」と言いながら出てきた
「店の中で作業してたら姿が見えたものだからね、水曜と木曜と日曜にやってるからその時に是非きて!今はランチはやってないんだけど、、、」
と申し訳なさそうにチラシをくれた
インスタやっててそこで情報あげてるから見てみてね、と言われた
わざわざ出てきてくれるなんていい人だね、来てみたいねと友達と話したのが先週の話
来れる日は案外すぐにやってきた
今週の日曜日、前日の仕事が深夜までだったので、たまたま休みになった
これは行くしかないのではと使命感すら覚え、
すっきりと晴れている公園をまっすぐ抜けてお店は向かった
ドアが開いていたので入ってみると、先日のおばちゃんがでてきて案内してくれて、席につくと音楽をかけてくれた
サザンオールスターズのオルゴールだ
メニューを見ながら悩んでいると、「今はゆず茶がオススメです」と言われたので、言われるがままにゆず茶と、シフォンケーキを注文した
ちょうど私の座った席は陽が当たっていて、風は強いけれどポカポカと暖かい
通りの向かいには大学のグラウンドがあって、野球部が練習している音が絶えず聞こえる
"Lakeside"と店名に入っているけれど、universityの方がsideだよな等とくだらないことを考えた
サイトによると、店主を務めるあのおばちゃんは木工で結構名を馳せた方らしく、店内も彼女が作ったであろう物で溢れている
シフォンケーキには、メニューのイラストにはなかったスライスされた立派なイチゴが添えられていて嬉しくなり、一緒に頬張るとケーキがもちもちしていて美味しい
ゆず茶は下に果肉と皮が沈んでいて、スプーンでかき混ぜて飲むのだけれど、沈んでいる皮も食べられる
柔らかくて甘くてほろ苦くて美味しい
ゆずの美味しさをぎゅっとグラスに絞った感じ
食レポがあまりうまくないのが上の文でよくわかると思うが、素直に美味しいです!と言うとおばちゃんは嬉しそうにして、ゆずはこの間ゆず狩りに行ってきた時のものであること、シフォンケーキは最近小麦粉から米粉に変えたことを教えてくれた
そこからどの辺に住んでいるの?とか世間話をしたのだが、話しやすくて盛り上がってしまった
前の週に友達と立ち寄ったことも覚えてくれていた
私の休みが月火なんですよと言ったら「あら、、、お店と平行線なのね、、」と言うので笑ってしまった
上品さと親しみやすさが同居している感じが、小学生の頃通っていた近所の習字の先生に似ているな、とボンヤリ思った
長居してしまいそうだけれど、あっという間に食べ終わってしまったのでお会計を頼もうとすると、「あらもうお帰りになるの?」と言われたのでお言葉に甘えることにした
常連さんが息子さんをつれて入ってきた
どうやらこのカフェで様々な教室を開いているらしく、その予約に来たらしい
楽しそうに会話をしているのを眺めていると、私にも話しかけてきてくれた
1人で来ていて、しかも一見なのにめちゃくちゃ自然に会話の輪の中に入ってしまった
すごいなここ
それからもハイキング帰りに通りかかった人がジャムを買って行ったり、犬の散歩途中に見つけたという人が店内を見て「またゆっくり来ます」と言って帰って行ったりしたが、店主のおばちゃんはみんなに気軽に話しかけて盛り上がっていた
すごいなこの人
ちなみに先程の息子さん連れの方との会話によると、このカフェスペースはおばちゃんが作ったらしい、漆喰とか塗ったらしい
すごいな、、、、、、、、、、
お客さんが入ってきて忙しくなりそうだったので、さすがに帰りますねというと、最後に家の庭に出没したタヌキの写真と動画を見せてくれたのでここでも笑ってしまった
またお休みが被ったら是非いらして、こんな感じでのんびりと営業してますから、と言われたので絶対来ます!と約束して店を出た
なんか面白い場所だったな、、、と思って、でもとてもいい時間だったな、とホクホクしながら家に帰り、友達に報告した
羨ましがられたので、その友達とも行くことになると思う
(許可はちゃんととりました、多分このコースター手作りだと思う)
(こんな感じの店内、どこまでが手作りなんだろうと想像するのも楽しい)