うちへ帰ろう

 

2月の終わりの週に初めて "帰省" をした

そもそも一人暮らしをする前はこの実家という概念すらなくて、ただ毎日暮らしている家なだけだったから、まだこの "実家に帰る" という表現に変なのと感じてしまう

うちの会社は年度中に5日連続で休暇を取らなければならなくて、新入社員の私は完全に取るタイミングを失い、ここでとっちゃってと上司から促されての休暇だった

コロナ第3波、緊急事態最中での帰省は迷ったが、親が長期休暇に帰らないと心配しそうなので帰ることにした

このブログは、帰省2週間後両親が何事もなく元気なので書くことにしたものだ

 

家を出て約2ヶ月、多少は感慨深くなるものかと思ったけれど、駅についても家についてもあまり感情は動かなかった

父は2階でリモートワークをしていて、1階のリビングには母がいた 今まで通りだ

特に今までと変わらない話をして、手を洗おうと洗面所に向かう

 

あれ、こんなに洗面台低かったっけ

ていうか鏡デカッ、洗面台広ッ

この感覚はお風呂でも起こって、久しぶりの湯船に浸かりながら、こんなに風呂大きかったんだな、、、、と思ったし、シャワーの水圧が強すぎて笑ってしまった

そういえば一人暮らしの初めの方、部屋のシャワーが弱すぎてストレスに感じてたな

いつの間にかそれに慣れていて、そっちの方がスタンダードになっていたことに気付かされた

 

 

晩ごはんは来る前に聞かれたリクエストに沿って、鶏肉の甘辛肉団子を出してくれた

自分でも作ることができるように作り方を教えてくれた

 

今まできゅうりのディップソースは叩いた梅干しをマヨネーズに和えたものだったけれど、「これに新玉をいれるとおいしいのよ」と若干のマイナーチェンジがされていた

確かに美味しかった

 

2日目の晩ごはんは「都内の海鮮おいしくないでしょ」と言って近所の寿司屋で海鮮丼を取ってくれた

 

好きなものしか並ばない食卓に、ああ私もお客さんになったんだなと感じた

 

一人暮らしをする前、姉も出ていったこの家に無口な父とおしゃべりな母が残ることで、母の話し相手がいなくなるのではないかと少し心配になっていたけれど、2人は2人なりに仲良く暮らしているようで、

「この間ローストビーフが柔らかく作れたんだよね!!」と母が明るく話していた

ローストビーフなんてクリスマスくらいしか作ってなかったのに、次はリクエストしたろと思った

 

自室は、引越し前めっちゃ片付けたわ〜と思ったのに全然片付いてなかった

布団はすべて持っていってしまったので、実家の使っていない二軍の布団たちをかき集めて寝た

新居のベッドは柔らかめのマットレスを購入したので、今まで普通に寝ていたベッドが硬すぎて笑ってしまった

普通に眠れたのでよかったけどね

 

 

2日泊まって、3日目の昼過ぎに自宅に帰った

しんとしている部屋に少し寂しさを感じて、でもこれが私の普通になりつつあるんだから、私もちゃんとしないとなぁとなんとなく思った

 

鶏肉の肉団子を帰省から数日後に作ってみた

思ったよりうまくできて、実家で食べるのと同じ味がした

 

 

次はいつ帰れるのだろう、なるべく頻繁に帰れるようにしたいなと、肉団子を食べながら思った