頑張らない日は

 

最近また超繁忙期に入った。

毎日毎日休みまで指折りカウントダウンしている。明日行けばなんの予定もない休みなので、明日の夜から何をしようかワクワクしている。

今のところ、今日先輩から教えてもらったおいしいパスタを作ろうかなと考えているところ。

翌日が休みなら、お弁当のことを考えないで献立を立てられるので。

 

年明けくらいから、お弁当を作って職場に持っていっている。今までも持っていっていたことはあるのだけれど、夏場の食中毒が怖いなと思って夏だけは完全にやめていた。そこから今まで、なかなか弁当作りの習慣は続いていない。

そんな私だったが、今年やりたいことリストに「貯金をする」を入れている上に、今年の目標に「家計簿をつける」を掲げた結果、お弁当を作って節約していこうということになった。

とはいえそんなに毎日大したものは作っていないし、毎回ミニトマトや冷凍ブロッコリーで間を埋めてしまうけれども。

前日夜に作った晩御飯の残りを夜のうちにそのまま詰める。ということは、必然的に前日の夜もしっかりとご飯をつくることになる。

しかし今は超繁忙期。

今日はあれこれ献立について考え、冷蔵庫がほぼ空だったのでスーパーに寄って買い物をし、そのまま家に帰った途端何も作りたくなくなった。

 

もう何もしたくない。

ていうか買ってきた納豆で納豆ご飯食べたい。

納豆ご飯を食わせろ。

 

そこでふと、冷凍庫にストックしてある塩鮭の存在を思い出した。あれを温めて半分くらい入れて、卵焼きでも焼けばいいや。今日はもうちゃんとしたおかずは作らない。卵焼きだけ焼く。

 

実家でもよく冷凍してある塩鮭をレンジで温めていた。母があまり頑張らない日のご飯だ。一人暮らしをしてから、私にとっても塩鮭は何も用意できるおかずがなかった時の救世主。よく一緒にご飯を食べる後輩には、そろそろ見抜かれている気がする。

 

鮭をチンしながら、卵焼きを作る。卵焼きはなぜか小2くらいの時にめちゃくちゃ練習した。きっかけは忘れたが、実家の四角い卵焼き器では、問題なく綺麗な形を作ることができるようになった。このスキルは割と重宝している。ただ、普通のフライパンではなかなか作りづらい。一人暮らしをしてから卵焼き器を買う勇気が出なくて手をこまねいていたが、秋頃ついに一念発起した。

実家のよりも小さい、卵1個でも卵焼きが作れる卵焼き器だ。

それからは今までよりもかなり綺麗に作れるようになった。最高。

冷凍庫に小分けに切ったたらこが眠っているので、いくつか解凍して卵焼きに入れた。薄皮はご愛嬌。

 

弁当箱にレタスをひき、卵焼きを入れる。

 

いや待て。

卵焼きがデカすぎる。

容器の半分以上占めてしまった。

 

鮭を切って入れてみる。

こりゃメインが完全に卵焼きだわ。

ついでに隙間にミニトマトを2個入れてスペースがなくなった。

 

明日のお弁当はこちら。

 

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これプラス別容器にご飯を詰めて完成です。

大したものを作っていないのが非常によくわかったと思う。

まぁこういうのは続けるのが大事だから。

 

ちなみに残った卵焼きと鮭と共に、納豆ご飯を食べました。おいしかった。

納豆は最高。

 

 

色々

 

テラコッタは赤いレンガのような色、ペリウィンクルは少し紫がかったような青で、エクリュは少しベージュが入ったような暖かいオフホワイト、、、

 

24色の色鉛筆だけの色塗りでは追いつけないほど、世界は色で溢れている。

美大でも行ってなければこんな色の名称なんて知らないだろうと思う。美大生でも知らないかもしれない。

 

ペリウィンクルの派生のベリーペリとかいう色は今年の流行色だそうだ。

そもそも流行色って年初めにどっかの機関が決めてるものなのがもうよくわからないけれど。流行とは、、、、

 

ただ、その流行色の発表のツイートを見た私は、あ、これだ、、とハッとした。

 

前このブログでも書いたことがあるのだけれど、去年からなんとなく青色に対して前向きな気持ちになっていた。

そんな中でもなんとなく、ずっと思い描いている青色があって、その色のネイルがあったら最高なのにと日々思い続けて。

 

ベリーペリのツイートを見た途端、この色かもしれない、と思った。

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気になったのでもっと調べてみたら、ベリーペリよりももっと理想に近いのが冒頭に挙げたペリウィンクルだった。

 

ずっとイメージでしかなかった色の、名前が見つかった。

とはいえネイルの色って全然関係ない色のイメージの名前がつけられていることが多く、色の名前が見つかったからといってすぐに思い描いた色のネイルが見つかるわけではないけれど。

それでもかなりスッキリしたのは事実。

 

 

ただ、どうやら私は青が似合わないらしい

似合わない、というか、青を使うと肌がくすんで見えるそうだ。

界隈で言う、イエベ、という分類。

 

パーソナルカラーというものをご存知だろうか。ここ2、3年でかなりこの言葉をよく耳にする。

人の肌にはブルーベース、イエローベースと大きく2種類に分類され、ブルーベース、略してブルベは青みがかった色が肌のトーンが明るく見える肌色で、イエベは黄みがかった色が明るくみえる肌色、というもの。逆はくすんでしまい、顔色が悪く見えてしまうそう。

 

さらに、ブルベ・イエベの中にもそれぞれ明るい色と暗い色と分類され、四季の名前がつけられている。

 

わかりやすくすると、

イエベ春(黄・明)、ブルベ夏(青・明)、イエベ秋(黄・暗)、ブルベ冬(青・暗)

と大まかに4通りに分かれる。

その季節の中でもさらに分かれるのを16パターンというが、それは今は割愛しよう。

 

それぞれどんな色が似合うとされているか、気になる人は調べると本当に腐るほどでてくる。すごい情報量。

 

昨年末ごろ、このパーソナルカラー診断に念願かなって行くことができた。

その結果、イエベ秋。

2番目に似合う色もイエベ春。

根っからのイエベ人間だということが発覚してしまった。

ちなみにイエベ秋は、カーキとかマスタードとかキャラメルみたいな色とか、秋!と言う季節をイメージすると出てくる色達。まとめていうとアースカラーってやつが似合うとされている。

 

結構友人達からは「ブルベっぽ〜い」とよく言われていたので、自己判断ではイエベだと思っていたが実際わかんないなコレ、、と思っていたら完全にイエベに全振りしていた。

 

ホンマか〜〜〜??と思いつつそれにそってしてもらったトータルメイクが、もう完全にドンピシャバッチリだった。はい、私イエベです。

 

いや別にイエベが嫌ってわけじゃない。

アースカラー嫌いじゃないし、大人っぽい印象出せるし。もう立派な大人だけど。

 

ただ、青は?

せっかく前向きになってた青は無理だったんか?

 

診断してくれた人に聞いてみると、ターコイズブルーのような青に黄色を少し足したような落ち着いた色なら、、、と言われた。

ターコイズブルーで某ジャニーズの国民的彼氏が頭をよぎったが、今はそういう話ではない。

 

顔まわりを避けたりする取り入れ方だったら全然問題ないというし、小物とか、ボトムとかにブルベの色を入れたっていい。

私もそんな鮮やかな青のトップスをから人間でもない。

 

でも巷に溢れる情報では「イエベNGカラー!」とか「この色はくすみます!」とか「この色は似合わない!」とかなんかマイナスに定義されてしまっている。

 

たまにはさ、着たいじゃないですか。

イエベ秋でも鮮やかな青とか赤とか黄色とか。

 

モヤモヤがとまらない。

 

パーソナルカラーはかなりしっくりきているけれど、これに縛られるのはもったいない気がする。

これは一つの武器として、知恵として、頭に入れておくだけにした方がよさそう。

きっとアーチャーだって素手で戦えるし。みずポケモンだって、覚えるのみず攻撃だけじゃないし。

 

 

こんなに世界は色で溢れているのに、使える色が限られてしまうのはつまらないよ。

 

なので私は、ペリウィンクル・ブルーのネイルを探し続けようと思います。

ちなみに今持っている色の中で一番近いのはAddiction の Gentle Power。

ネイルの色の名前が「優しい力」て。

 

一日の計

 

「朝ごはんを食べました」というと「偉いなぁ」と返ってきた。

「きっとそのうち、朝ごはんより睡眠をとるようになるよ」

 

先輩にそう言われた半年後、見事にそうなった自分がいた。

 

実家にいた頃は私よりも早く父が起きていることが大半で、父の朝ごはん用にいつも味噌汁とご飯は用意されていた。

我が家では朝起きると鮭が焼かれていてそのまま出される、、といった朝ごはんのスタイルではなく、完全にセルフ方式のものだった。

とはいえ私は食べるのが遅いので、鮭とか出される家庭じゃなくてよかった、といつもご飯に味噌汁をかけたものをかきこんでいた。

朝ごはんを抜くと母に怒られたので、その辺は一応形だけでも食べていた。

 

一人暮らしが始まって最初の頃、フルーツを朝ごはんにするのに憧れていたのもあって、スーパーで朝ごはん用のフルーツを買うぞ!と意気込んでは、値段の高さにすごすごと帰ってくる、、、というのを繰り返していた。大抵買えるのは安売りのバナナか、頑張ってもパックで売っているキウイ。

そういった毎回同じようなフルーツを丸齧りして朝ごはんとしていた。キウイって皮ごと食べた方が栄養あるんだって。

 

しかし、何ヶ月か経った頃。

朝出る時間、顔を洗う時間、服を着替えてメイクをする時間、そういった諸々の時間を1回目のアラームが鳴った時に瞬時に考え、何分まで寝られるか、、と再びアラームを設定する私がいる。

朝ごはんを食べる想定で寝る前にアラームをセットしたにも関わらずだ。

冷蔵庫には、朝ごはん用のヨーグルトやジャム、昨日のスープの残りなども待ち構えているのに。そういう時のスープは夜ご飯のお供に回される。ヨーグルトに至っては毎回期限がギリギリになるまで朝への期待を込めてしまわれている。

 

少し前から、SNSで丁寧な暮らし的なアカウントを見るのが結構好きだ。自分が彼女たちを真似できる人間ではないけれど、なんだかんだフォローしている数は現在進行形で増えている。

その人の好きなものしかない部屋、こだわり抜かれた食器や家具、物の少ない棚、、、

そういうツイートをふーん、と思いながら顔を上げると、書類やクリアファイルや雑誌に溢れた我が家のカラーボックスが目に入る。なんで私はこんなに物が多いんだ?あとカラーボックスに甘んじるのはよくなかったかもしれないな、、、と部屋作りに対して反省してしまう。とはいえそこまで部屋が広くないので、収納力を第一優先してしまうのだけれど。

 

そしてこれは統計上ほぼ確実な話なのだが、あのようなアカウントの人たちは朝ごはんを大切にしている。

おしゃれなプレートの上に、なんか美味しそうなものを挟んだオープンサンド、コロコロとした野菜のサラダ、フルーツ、、、

そういうなんかもうすでに真似できないご飯を写真に撮ってSNSにあげている。

この間見つけたアカウントの人が朝活をしているツイートをしていて、時間を見ると3:50とかだった。

いやいやいやいやもうそれは、私にとっては早朝ではなく深夜なのよ。4時前て。人間か?

 

そもそも私は夜更かしが大好きな人種だ。深夜に家族が寝静まったリビングでお笑い番組を観ているときに、ふと、今めちゃくちゃ幸せだなぁ、、と思ったことを鮮明に覚えている(最近の深夜ってAbemaとかFODとかのつまみ食い番組多くない?前の方がお笑い番組やってた気がする)。

その上職務的に勤務時間がかなり不規則だ。2時3時とかにタクシー帰宅をすることさえある。だから、そんな極端な朝活はほぼ不可能なのだ。わかっている。

 

ただ、さすがに。

朝ごはんを抜くのは多分あまりよろしくないことなので。

 

今年の目標の一つに「朝ごはんを食べる」を入れました。

もうすでに2022年が始まってひと月くらい経ちますが、1/3くらいしか達成できていません。

1年の中の日勤帯の7割くらい、朝ごはんを食べられたら達成としたいと思います。

 

ちなみに明日は、りんごが控えています。

朝食べられなかったら夜のデザートになります。

 

永久に欠く

 

欠損歯、というものをご存知だろうか。

 

この言葉を耳にしたことがない、という人はそもそもこれが何を意味するものなのか知る機会もないと思う。

聞いたことがあるという人は、私と同じ当事者かもしれないね。

 

欠損歯とは、永久歯が生えてこない歯のことだ。

私の場合、左右の上の歯が一本ずつ、永久歯が生えてこなかった。

別にいつまで経っても「生えてこないなぁ」とぼんやり感じていたわけではなく、レントゲンを撮ったら下に控えている歯がなかった、という時点で事前にわかっていたことだった。

 

永久歯が生えてこないということは、3歳くらいの時に生えた乳歯のまま過ごさなければならない。

なのだが、それがなかなか難しい。

歯医者さん曰く、永久歯は6年かけてカルシウムを蓄えるが乳歯は3年ほどで生えてきてしまうため、どうしても永久歯に比べて脆く、虫歯になりやすいらしい。

かくいう私も、左の上の欠損歯は小学校高学年の時に割れてしまった。欠けたとか、そういうレベルではなく見事に "割れた"。生えているのに縦にパッカリと割れて、かなり焦った記憶がある。慌てて駆け込んだ歯医者さんに抜いてもらってから、インプラント等の処置もせずに抜けたままにしていた。

隙間はだいぶ埋まってきたが、隙間が埋まるということは、生えている歯がその隙間に沿って寄ってくるということ。現に、前歯の中心が若干ズレた。歯並びで悩んだことはなかったけれど、この中心のズレは意識すると気になり出してしまう。

 

 

もう片方の右上の欠損歯は、歯が割れた頃と同じくらいの時期に結構な虫歯になった。それゆえ、銀歯を被せていた。思いっきり笑うとキラッと見えるくらいの位置だったので、写真にたまに写り込むと少しブルーになった。それでも、銀歯の下の乳歯がまだ生きていたので、これは生かす方向にしましょうというのが地元の歯医者さんの意向だった。

 

去年引っ越して、地元の歯医者さんに通うのが難しくなった。初めて通った歯医者さんを変えるのは怖かったが、色々と調べて、清潔感が溢れ出ていた最寄駅前の歯医者さんに変えた。

ホテルみたいな内装、それぞれの診察台が壁で仕切られていて、そして設備がたぶんかなり新しい。

うおぉ、、、と感動しながら撮ったレントゲンをみた先生は、真っ先に「ここをどうにかしましょう」と一つ残った欠損歯を指さした。

乳歯は根っこが自然に溶けてしまうこと、銀歯の下の乳歯もだいぶ溶けていること、このままだと抜けてしまうことを教えられ、インプラントを勧められた。

ずーーっと銀歯の部分に対して違和感、というか異物感、を感じていた私は、もうここを見切ってしまえば気にならなくなるのか、とインプラントを入れることを決意。医療費控除等を考慮して年明けに入れることにした。インプラントは保険適用外なので、、、

 

年が明け、そろそろ歯医者の予約をしようかなぁと思っていた火曜日。右上の欠損歯のあたりでものを噛むと痛いなぁという感覚が少しずつ強くなり、やがて何もしなくても痛むようになった。どういうこっちゃと帰宅してから触ってみると、グラグラしていた。

もうかなり限界を迎えているらしい。タイミングがすごい。

火曜は休診だったので、翌日慌てて歯医者を予約。仕事の関係で日曜の昼に決まった。

それまでは耐えられるだろうと思っていたけれど、ずっとある右上の違和感、10年ぶりくらいの歯がグラグラしている感覚、それら全てが気になってずっと舌で触ってしまい、日に日に揺れが大きくなっていく。

歯を磨くにも痛いし、もちろんご飯も左でしか噛めない。金曜には元にいたポジションに収まりもしなくなった。

何に対しても集中ができない。

もうこれは、一思いにいってしまおう。

そう思い立って、家に着いてから抜こうと思いながらもマスクの下では舌でずっといじっていた。

すると、

ころん

とあっさり抜けてしまった。帰りの電車内で。

これは、、、、

どうにもできないぞ、、、、

しょうがないからずっと口の中に入れたまま帰宅。帰宅即出した。銀歯は、10年以上使っていたにも関わらず綺麗だった。すごい。

抜けた、と思っていたのだが、根っこがなぜか残っている。今度はそれが気になる。

日曜に歯医者に行くと「割れちゃいましたね〜」と言われた。割れたのか、これ。

早めにやっちゃいましょうと言われ、いつが空いているか聞かれてあれよあれよと言う間に翌日の夕方に予約、インプラントのボルト埋め込み手術が決まった。

 

え、心の準備できてないのですが。

手術って生まれて初めてかもしれない。

 

あれよあれよという間に当日になった。

シャワーキャップのようなものを被せられる。ドラマの手術のシーンでよく見る、電気が何個もついている丸いライトが眩しくないように、とアイマスクをつけられた。全然眩しさは感じなかったけれど、ライトの熱はすごい感じた。

まず麻酔をされたが、こういうのは麻酔の注射が一番痛いまである。好きな俳優が歯医者の麻酔が結構好きと言っていたが、やはりあれだけは共感できない。痛い。

でもその麻酔のおかげで、残った歯を抜くためにやりたい放題ガチガチやられても、ボルトを埋め込むのにガガガガやられても、少しも痛くなかった。

なんなら全然関係ない、先日行ったムーミンバレーパークとムーミンの物語に想いを馳せていた。なんで?

 

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(ムーミンバレーパークのムーミンの家)

 

歯を抜く作業が大半で、ボルトを埋め込むのはあっという間だった。合計30分くらい。

ガーゼを30分噛んでくださいと言われ、治療箇所にあてがわれる。

「ありがとうございました」と言いたかったが、ガーゼを噛んでいるためフゴフゴしてしまった。

 

 

「抜糸の予約を取っていませんでした」と受付の方に言われ、1週間後の希望時間を尋ねられる。「いつが空いてますか?」と聞いたのだが、ガーゼを噛んでいるため「朝は空いてますか?」と聞こえたらしく、朝イチの時間になってしまった。

 

1週間後に抜糸をして、そこから2ヶ月ほど、骨にボルトを定着させる。

帰り際に撮って見せられた新しいレントゲン写真では、しっかりとボルトが埋め込まれていた。

 

とはいえ、一番大きい作業が終わった。

あとは型を取ったりするだけらしい。

 

出された抗生剤と痛み止めを忘れないように飲まなきゃなぁと思いつつ、腫れ防止のために頬に冷えピタを貼った。

 

聞きそびれたけれど、これいつご飯食べていいんだろう、、、、

 

 

 

白い風が吹いて

 

起き抜けにつけたテレビのワイドショーで、今日は雪だ雪だと取り上げている。

その日は休日出勤の皺寄せの平日休みで、それでも友達との予定があったから昼頃に家を出なければならなかった。

窓の外を見たら確かに細かい雪が舞っていた。朝起きてゴミ出しした時はまだ降っていなかったのに。

しかも前日の予報とは大きく異なっていて、都内でも5cmは積もるだとか、気温は0度を下回るかもしれないだとか、延々と伝えていた。ヒェーと思いながら、スカートを履く予定だったのをジーパンに変更。実家からこないだ持ってきたお気に入りのスノーブーツを履いて家を出た。

 

まだまだ粉雪レベルとはいえ、都内では雪が降っていることすら珍しい。本当に積もるんだろうか。足元のスノーブーツをチラチラと見ながら歩く。SORELの黄色いスノーブーツ。この靴を履いたのは数年前の北欧旅行ぶりかもしれない。これで積もらなかったらちょっとブーツが浮くなぁ。

 

そんなことを思いながら道を急ぎ、最寄り駅に着いた。構内に入る入り口付近がうっすらと白くなっていて、あれ、もう積もってるのか?と焦ったけれど、ピーンときた。融雪剤だ。小さい頃、雪だ雪だと駆け寄ったら謎の白いつぶつぶが散らばっていて、首を傾げたことがある。誰だかが雪ではないことを教えてくれたけど、誰だったかな。

 

構内入り口周辺だけでなく、点字ブロックの道の上にも融雪剤がかけられていて、あっ、と思う。脳裏に前クールのドラマ『恋です!』の弱視の主人公が、点字ブロックの上を白状を叩きながら歩いている姿が浮かぶ。確かに、点字ブロックに雪が積もったら大変だ。今まで融雪剤が点字ブロックにかけられているのを見たことがなかった気がする。それとも雪の日に点字ブロックを意識しなかっただけだろうか。あのドラマはどうやら賛否両論あったようだが、そういう「色んな人に知ってほしい世界」というのを視聴者に広げたというだけで、ドラマ化した意義はあったよなと思う。

 

友達と合流して、景色がよく見えるお店でご飯を食べる。その間も雪は延々と降っている。途中、風も強くて横殴りの雪のようになっていた。買い物をしている間も外ではどんどん雪が積もっていく。時折玄関や窓から見える銀世界にぎょっとした。店員さん同士も「だいぶ積もってきましたね〜」「ね〜」と会話していた。入り口付近の天井に暖色系のイルミネーションが藤のように下がっていたのも相舞って、不思議とクリスマスに似た雰囲気を醸し出していた。

 

雪が積もると困るのは、交通機関である。帰宅難民には絶対になりたくないので、早めに買い物を終わらせて解散した。乗り換え駅で少し電車が遅れていて、これはやばいか、、?と思ったけれど、雪が原因ではなかったのでホッとした。

ホームから見える景色も、いつもとは大違いだ。どんなものにも3cmくらい、律儀に雪が積もっている。文字が出っ張っている看板の一文字一文字にも積もっていて、まるで白い影が付いているようだった。雨とは違い、音もなく降る雪は、なんとなく不思議な気持ちにさせられる。

 

いつも雪が降ると思い出すのは、ある日の高1の現代文の授業だ。たまたまその日、初雪が降っていた。変わり者で面白くて、生徒から人気の高かった担当教師が「せっかくだから内容を変更して雪をテーマに短歌を詠みましょう」と言って、一人一首、藁半紙に書かせて集めた。

私は窓際の席で外を見ながら、風が雪に乗って白く見えるな、、、と思い、雪を雪という単語を使わずに「白い風」と表した。なかなかいい表現ができたな、、と我ながら思っていると、一首一首読み上げていた先生が私の歌を読んだ後「あっ、この人はすごいですねぇ、風が見えるんですね」と言って流した。この先生のことはかなり好きだったけれど、この件に関しては未だに不服である。比喩だもん。表現だもん。

 

 

最寄り駅に着いてもまだ雪は降っていた。だいぶ大粒だ。点字ブロックの方をちらと見ると、普通に積もっていて見えなくなっていた。あれは大丈夫なのか?

傘を広げてザクザクと歩く。目の前でローファーを履いた女子高生が少し滑りかけていた。

スノーブーツ、大正解だったな。こんなに早く活躍するとは思ってなかった。ヨシヨシと思いながらザクザクと歩く。誰も踏んでないところも踏んでやろう。スノーブーツだし怖くない。まだ綺麗なままの雪の絨毯よ、足跡の平行線を刻んでやるぞ。一人分だけどな。ヨシヨシ。

楽しくなってきたところで、ふと顔を上げる。越してきてちょうど一年。見慣れたはずの街が、まるで知らない場所のようだ。

この街に来てから、雪、ちゃんと降ってなかったんだなぁ

 

頭の中でスノースマイルを流しながら歩いていると、不思議なポーズで歩いている男の人とすれ違った。

よく見たらフクロウを2羽、腕に乗せて歩いていた。

 

いやなんでだよ。

 

 

 

ストーブとテレビと自転車と

 

先日、久しぶりに自転車に乗った。

一年前まで毎日乗っていたのにいきなり乗らなくなったせいか、かなりボロくなってしまっていた。

家は誰かが住んでいないと廃れてしまうというのは聞いたことがあったけど、ものも同じなんだなぁ、、、

 

生まれ育った街を出て、あと数日で一年経つ。

年始にすぐ引っ越しだったの、私だけじゃなくて親も大変だったなぁと今になって思う。

一人暮らしはインスタでよく見るようなオシャレな部屋ってわけでもないし、丁寧な暮らしができているかと言われればそんなことはない。朝ごはんよりも睡眠を優先してしまうし。

それでも思っていたより楽しくて、割と寂しくなくて、元気にやっている。

きっと実家と同じようにずっとテレビをつけて生活するんだろうなと思っていたけれど、割とそうでもない。音楽を延々と流したり、ラジオを聴いたり、動画を見たり、たまに何もせず一人で色々と考えることもある。

人を呼ばない限り、誰とも話すことのない家。

実家に暮らしていたときより、自分と向き合う時間が増えた。

それの延長で、このブログも定期更新に変えてみた。今月末でそれも一年になる。思っていたより続けられて、自分が一番ビックリしている。一回だけ休んだけど、、、

一年やってみてわかったことは、私は文章を書くのが好きだってこと。つらかったら多分続けられていないと思うし。

書いているものが面白いのかとかは正直よくわからない。ただ好きなだけ。

こんな自己満でも読んでくれる人がたまにいて嬉しいなって思う。ありがとうございます。今年はもう少し面白いものが書けたらいいな、頑張ります。

 

と、まぁそんな感じで一人の時間がかなり増えていたので、実家に帰ってゆっくりした際の一日の会話量には驚かされる。今回の年末年始は割とまとまった休みがとれた上に、姉も帰ってきていたのでなおさらだった。

普段ドラマとかは一人で真剣に見るのだが、母や姉がいると途中でコメントが入ったりして聞こえなくなったりする。家族が泣いていたりして少しギョッとして、ここは泣くシーンだったのか、、と思ったりするし、思われたりもする。終わった後すぐに感想を言い合える。

なんならチャンネル争いもかなり久しぶりにした。本当は私、相棒じゃなくてドリーム東西ネタ合戦がみたかったのに、、、

こういうやりとりは、大体火力が強めのストーブの前で密集して行われる。

うちには、両親の意向でこたつがない。

結構驚かれがちなのだが、毎年毎年ストーブのみで過ごす。それゆえポジション争いは熾烈だったりする。

リビングには大体誰かがいて、誰かがいるとずっと話してしまう。母がいると、撮りためたテレビの録画から様々な番組を「よかったから!」と見せられる。まぁそれが結構本当に見てよかったなって思うものが多いのだけど。その結果、実家に帰ったらあれをやろう、これをやろうと思っていても、大抵は叶わない。今回は大量の靴を選別して持って帰ってきたのでヨシとしよう。

 

そんな4日半の帰省を終えて、昨日私の家に帰ってきた。

家に入った途端、ありえないほどに寒い室内に驚愕した。

何をしてもどこにいても寒い。

帰省する前はそんなじゃなかったよな?!と思いながら布団に入った。

 

あー、この寒さ、気温のせいだけじゃないな。

 

「寂しい」の4文字が頭を掠めた。

日常に戻れば、この寂しさも日常になって何も感じなくなるのだろう。

それほどに実家で過ごすということは、もう私の中で非日常になってしまった。

 

繁忙期が迫っているけれど、帰れるようになったら早めに帰ろう。

 

 

あと、久しぶりの自転車はお尻と脚にだいぶダメージを与えた。体力の衰えも実感した。

今年はちゃんと運動します。

 

 

穴から見た一年

 

ゴム手袋の穴が空いている、たぶん

守られているはずの左手の中指の先が、洗い物をするたびにしっとり濡れる

これじゃあゴム手袋の意味をなしていない

どこに穴が空いているんだ、、、?と思って中指の先を見つめてみても、真っ黒のものを使っているためまるでわからない

もしこれが自転車のタイヤならば、どこがパンクしているのかチェックするために水に沈めて気泡を探したりできるのかもしれないが、これはゴム手袋 空気をまるで溜められない

 

一人暮らしを始めてから、片手のゴム手袋ばかりダメにしてきた

片手に穴が空くと一気にゴム手袋の扱いが雑になる

もう片方にも穴が空けば、そこでやっと捨てる気になれるからだ

すぐにもう片方に穴が空いてくれればこっちのものだが、なかなか空かないとだんだん穴が空いている方の手が荒れてくる

その時点で私の負け、新しいゴム手袋を買ってしまう

色々と試行錯誤をして、黒くて少し大きめのなら穴が空きづらいのか?とたどり着いたのだがこのザマだ

 

ままならない

ままならない人生、、、、、

 

この一年、特にままならなかった

もう本当にままならない一年だった

シンプルに結構つらいことが多かった

色々な渦中にいる時はあんまり思っていなかったけれど、振り返ってみたらいやしんどい一年だったな?!と実感した

こんな一年はなかなかなかったかもしれない

 

やっと年末だ

やっと終わる、、、という気持ちすら湧いているのが少し可笑しい

 

 

一人暮らしを始めた年だった

料理に少し目覚めた年だった

自国開催のオリンピックがあった年だった

初めて職場で後輩ができた年だった

初めて同期が異動した年だった

ずっと悩んでたアトピーが改善した年だった

スキンケアを頑張り始めた年だった

朝ドラにハマった年だった

なんかちょっと痩せた年だった

友達が結婚し始めた年だった

 

 

一人暮らしを始めた、というのは結構人生史にも残る大きなイベントだったかもしれない

それ自体はとても良かった、一人暮らしは最高

それでも総合するとあまりプラスな年ではない

タイムマシンがあってもこの年には戻りたくない

 

 

2022年にはすでに楽しみなイベントが幾つかあって、新しい手帳に意気揚々と書き込んである

今日が終わればあと4日の辛抱だ

 

来年はもう少しままなってほしい

そう願わずにはいられない

あと4日、、、、

 

 

 

洗い物をするゴム手袋の中の中指がしっとりと濡れる

濡れたゴム手袋の中指の先を見つめる

穴はわからない

実家で使ってたゴム手袋はこんなにすぐ穴空かなかったのにな、、と思いながら気づく

 

 

実家のやつは100均のじゃなくて300均のだわ

 

 

 

200円の差額に強度の差が出るのかは定かではないけれど、来年は300均のゴム手袋を使おうと思った