身体に良いのはわかってる

 

牛乳を買っては、毎回期限ギリギリまで余らせている気がする。わかってはいるんだけど、気づけば期限の3日前に丸々1Lのパックが冷蔵庫の片隅にいたりして、時の流れと牛乳の足の早さにギョッとする。それが2日前くらいのことで、期限は今日だった。

そもそも、牛乳があまり好きではない。このことに気づいたのは一人暮らしを始めてからだった。実家では当たり前のように冷蔵庫に入っていた牛乳を、あまり進んで買おうとは思わなかった。思い返せば、小学校の給食についている牛乳も好きではなかった。食事と共に牛乳を飲む感覚が未だにどうしても理解できない。その上、時間が経った牛乳独特の甘さと匂いが苦手だったため、真っ先に牛乳を空にしてから給食を食べていた。よくよく考えると「残す」っていう概念がなかったのはちょっと偉い。とはいえ、割と料理に頻出する牛乳。思い立った時にないのは不便なので一応買ったりするが、牛乳単体を飲んで消費は滅多にしない。

年末にも期限ギリギリ牛乳チキンレースをしており、その時はホワイトソースで大量消費したのだ。今年の目標のひとつに「ダマにならないホワイトソースをレシピを見ないでも作れるようになる」というのがあり、まだ年は明けていなかったが練習として臨んだ。チャレンジは概ね成功で、カボチャと茹でたマカロニを入れてグラタンにしたのだけど、ひとつ大きな間違いを犯した。バターがなかったので、マーガリンで代用したのである。脂質の由来が違うだからいけるだろ〜と軽い気持ちでホワイトソースを作ってしまった。ソースができた時点で一口舐めて「あ、これ、マーガリンの味強いかも」と思った時にはもう遅く、カボチャグラタンは凄まじく胸焼けのする味になってしまった。とても悲しい。全て食べきれず、小分けにして弁当用に冷凍してある。まだ4回分くらい、今も冷凍庫に眠っている。

さて、今回は。バターがないのでホワイトソースは作れない、というか作らない。同じ轍は踏まない。とりあえず半分はテキトーにミルクスープにした。きのこ類と解凍した豚肉と玉ねぎ、ピーマン、ブロッコリー、あとはなんだったかな。まぁまぁ可もなく不可もない、栄養だけは満点のスープになった。まぁいいだろう。これを2日に分けて食べた。

さて、期限の今日。昼にバナナパンケーキで1/3くらいは使った。いいペース。夜は寒いし、この間レシピサイトで見た味噌牛乳鍋にしよう、と引き出しから今冬買った小鍋を取り出す。この小鍋、かなりかわいい。数年前のKALDIで売られていたもので、当時は情報を仕入れたのが遅く、入手できなかった。それでもずっと忘れられず、これはもうしょうがないよなと思ってフリマサイトで購入した。

f:id:pandanpa00:20230122213559j:image

パンダナンダ鍋。そういう名前である。

鼻が蒸気穴になっていて、煮えると白い湯気がまるでドラゴンのようにプーッと出てくる。間抜けでかわいい。ただ、少し小さめなのがネックではある。まぁ1人分だしいいでしょう。

ベーコンがあると思ったけどなかったので、牛肉をいれちゃう。リッチ鍋じゃん。あとはテキトーに切った野菜たちを入れて牛乳に味噌を溶かして弱火で6〜8分。その間に洗い物しちゃおう、、と思い、洗いながらもチラチラと様子を伺っていた。割と煮立たないなぁと思い、少し目を離した瞬間。カタカタと蓋が鳴り始めたなと思って見ると、鼻からぷしゅぷしゅと味噌牛乳スープを吹き出している。

ウワ〜〜〜!!鼻から牛乳だ〜〜〜〜!!!!!

リアルでこう叫ぶとは夢にも思わなかった。写真はあまりにも焦ったので撮っていないけれど、キッチンと床がだいぶ悲惨なことになった。なんとまぁ、、、、

味は美味しかったし、牛乳を消費できたので良しとする。たぶんしばらく、牛乳は買っても500mlにしようと思う。